9.勇者2020三種の神器
どもども丑寅です。
【前回までのあらすじ】
第50世代ウシトラはいよいよ未知の森へ足を踏み入れるわけですが、装備を軽くしようと本、服、家具を処分しました。
引いて初めて足すことが出来るのだ。
手放したあとに、持つべき最低限の装備とは。
長い道すがら、雨の日もありゃ風の日もある。
難破してしまう夜もある。
そんなとき、自分で自分を嫌いにならないために、少しでも状態を良くしておくことは欠かせないスキルのひとつといえるのだ。
スキル発動のために丑寅が残した装備とは。。
【いでよ三種の神器】
朝起きたて、もしくは街でガラスに映る自分の姿、はたまた地下鉄の窓。
街は激しくデンジャラス。真夏の恋のように危険がいっぱい。
何がって、とにかく何かに映りたくない(断言)
ウカツなおのれの動作ひとつで、気分は奈落の底にまっさかさまに落ち地獄の釜で速攻茹で上がるのだ。
しかし、どーにか上がらにゃなるまい。
自力で、ひとりで、上がるしかないのだ。
天から蜘蛛の糸が垂らされても、老眼で見つけることができない今、必要なのは『自助』なのである。
そのための三種の神器をたずさえて道無き道をゆこうぞ。
【肌身離さず持ち歩くべき神器 1】
電気バリブラシ
カチコチの頭皮を柔らかくし肌を引き上げていくスグレモノ。
【継続こそがチカラの神器 2】
リファ
身体の隅々までほぐし、むくみをとってくれるスグレモノ。とはいえ自力なので腕が疲れる。
【結果が全ての神器 3】
レプロナイザー4D
理屈はいい。よくわからない。だが、確実に髪がサラサラになり艶が出るスグレモノ。
これらの神器は、重力に屈した56歳を、一瞬立ち直らせてくれるメカたちなのだ。
大事なのはココ。
『一瞬』であって『一瞬で』ではない。
保水力足りない薄い葉の植物の如く、次の瞬間にはGの魔力に屈してはいるのだが。
膝についた土を払い、顔を上げ、森への1歩を踏み出す勇気をとりあえずくれる。
そのために、必要なお供なのだ。
犬猿雉がお供では私が護ってやらねばなるまいが、時代はやっぱりメカだよね。
AIが私を護ってくれる。
文明バンザイ。
手放すべきものはサッサと手放し
残すべきものは残す。
そして、執着することなく最新情報に更新していく。
これが、森の攻略の秘訣のひとつではなかろーか。
いざゆかん。