13.勇者雪山に死す
どーも丑寅です。
迷子のうしとらです。
第50世代ウシトラがハタチで抜けた黒き森に再び舞い戻り、無限ループをいかにクリアするのか、手に汗握るアドベンチャーワールド。
【前回までのあらすじ】
丑寅は20代でクリアした黒き森の入口に30年後再び立っていることに気づいた。
丸腰で裸足の丑寅は、重い装備と武器を手放し単身森に挑むことを決意。
そこへXmasイベントが発生。過去にイベントクリアの鍵はあるのか。
次なる難関雪山が丑寅に襲いかかる。
【雪山にて遭難する】
キッチンにある冷蔵庫以外に、プライベートリビングにも小さな冷蔵庫がある。
これは、同居している大人3人が別々の時間軸で暮らすため、自由に生きやすくするために設置したもの。
これにより、ライフは向上し、部族間の諍いはかなり少なくなった。
この命ともいえる冷蔵庫で、遭難が発生。
氷に閉ざされた凍てつく山を攻略すること、それが今回のミッションである。
森を抜けることに比べ、これは経験値が使える。
まずは武器を用意だ。
●小さなまな板(傾斜がついており、林檎やキウイのカットをするのに愛用。サンドイッチに挟む胡瓜もガードがあるため転がりでないスグレモノ)
●キリ(キリは普通の家にはあまりないのかもしれない。しかし、これは何かと便利である。穴を開ける以外に今回のような役割もできる)
●トンカチ(トンカチが樹脂でできていると叩いた時に、相手を壊さなくて良い)
よし、おまえたち頼んだぜ!
いよいよ雪山にとりかかる。
手ごわい。思ったより氷が滑り、アイスバーンのようになっている。手が冷たい。
負けるな丑寅!
キリの先を当て、トンカチで叩く。
少し強めに叩く。
削れなかった雪山の一角が弾け飛んだ!
グッジョブ!!キリ!トンカチ!
そう言って、マナイターが雪の塊を受け止めた。
【夏の遭難者の救出】
キリの手が何かに触れる。
『いたぞーー!!!』
思いもかけない仲間が雪山で眠っていた。
チョコレートの名店からやってきたオランジェ・チョコリーナ。お前に会えるとは。
無傷のまま、仲間の救いを待っていたチョコリーナを救出。
暑い夏に弱いチョコリーナは、ここで静かに眠っていたのだ。心が折れた夜、お前はよく私を慰めてくれた。
お前のすべてが心に沁みた真夜中の庭でお前はニコニコと笑っていた。
丑寅、クリスマスイベント『真冬の雪山』を
制す。