自分がだれだかわからない

どうも丑寅です。 『ジブダレ』のうしとらです。 迷子のウシトラです。 あと30年何をして生きればいいのかわからない第50世代のわたくし丑寅がこの森を脱出するまでの物語です(現在進行形)

2.勇者武器を捨てる

どうも丑寅です。

迷子のウシトラです。

50代は基本みんなが迷子。

ともだちみんなが迷子になって、右往左往。

ちょ、待てよ。50代だけなのか?

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20歳

右も左も分からなかった。経験もなく、知恵もなく、武器もスキルも何もなかった。

勇気しかなかったのである。

そして森を走り抜けたのだ。

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30歳

決断。選択。

何らかの方向性がみえ、わずかな経験値とやっと掴んだスキルで光の扉をみずから開いた。

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40歳

迷い。選択の吟味。

これでよかったのか?怒涛のように襲いかかる未知の敵。ただただ振り払いなぎ倒し前進したのだ。ただ、目はつぶっていたかもしれない。

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50歳

リングの荒野の片隅で白く燃え尽きていた。

果てしない灰色の荒地を見るのも、マトリックスで生きるのもおのれ次第。

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何着ても似合わないそもそも人生似合っていたことが自分あったのか白髪にすべきか染め続けるべきか夕方カフェのメニューが見えにくい老眼なのか近視と老眼の共存はできるのか身長縮んだ漢字忘れたこのままひとり?オットと別れる?こどもがニート?就職できない?親が具合悪い親とはもう暮らせない自分具合悪い等等等

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(/ω\)イヤン面倒くさいわあ。

 

それでもここまでどうにか生きてきた。

夢中で仕事をし子どもを育てて介護をしジタバタしながらここまできたのだ。

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そして、ハッと気づいたら、オットの親が死に自分の親が死に愛犬が死に猫が老猫になり子どもが就職し、なんとまた、同じ最初の森の入り口に立っていた。

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このデジャヴ。

しかも30年前より分が悪い。

歩きすぎて足が痛いし、体力も落ちてる。

目は見えないし、骨も折れやすい。

 

一昨年、各方面から続々と連絡が入った。

都会にもドカ雪が降った翌日である。

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『骨、折っちゃった。。』

え?

雪道で転んだ友ふたりが手をついて手首を骨折、ひとりはスキーでスキー靴を止めるとき力を入れすぎ骨折、満員電車で圧迫骨折。

スキー。。スノボではないのか。

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なぜみんな同時期に!!

さらに悪いことにリハビリに時間がかかるという。そりゃそーだ。仕方ない。ポンコツだもの。機械も設備も人もメンテが必要なのよ。

 

娘の手を引き、迫り来る敵をさばいてバッタバッタと薙ぎ倒し不眠不休で森を駆け抜けた30代。

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もう、そういうわけにはいかないのだ。

娘の敵は我が敵も同じ。こいつかこいつか?こいつめこいつめ!犬がご飯待ってるしワンワン上司が何か待ってるし部下が何かを待っているし、親が何かを言ってくる。ま、いーや!!

問題点には目をつぶり、走り続けた40代。

 

手にしている武器を見る。

古くて性能が悪い、錆びてて動きも悪い。重くて今の体力では、そう長くは歩けまい。

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武器をそっと森の入り口に置く。

30年、私を助けてくれた。

森を抜けることができたら、迎えに来るからね。

 

森が深い真っ黒な口を開けて、こちらを見ている。

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