14.勇者身体に気をつける
どうも丑寅です。
冬だというのに丸裸のうしとらです。
【前回までのあらすじ】
無限ループにハマった丑寅が、暗黒の森に挑むノンストップ・アドベンチャー・ストーリー。
果たして繰り返される日々を抜け、ニューワールドへたどり着けるのか。
武器を捨て、装備を最小限にし、丸腰裸足で駆け抜けろ。イベント『雪山解体』を超え仲間を救出した丑寅。次に挑むのは果たして。。
【勇者の朝のルーティン】
危険な挑戦を支えるのは、なんといってもカラダである。
勇者は勇者にあるまじきことに、『運動』が嫌いである。『スポーツ』は好きだが、反復がことのほか苦手であった。
かつて暗黒の森を抜けた時、勇者は筋肉はないが170センチ56キロ無敵の体型のおかげか体力だけはあったのだ。
夕飯がポップコーンということもあった。
勇者の理屈では、ポップコーンは、トウモロコシとバターであり、お菓子ではなく1食の認識であった。カロリー375キロカロリーで繊維が豊富なポップコーンは立派な夕飯であるのだ。
屁理屈である。
そんなことは、百も承知である。
20代の勇者には、勇者が生き抜くためのルールがあった。
ルール1. 料理は何でできているのか、わからねばならない
ルール2. マーガリンは食べない
ルール3. 片手で食べられるもの
ルール4. 既製品を食べる時は気にしない
ルール5. 人と食べる時はルールは捨てる
このルールにのっとると、りんご、ドライフルーツやポップコーン、フレンチフライ、チーズ、ゆで卵あたりは得体の知れない食べ物ではないので、登場回数が多かった。
ルールの理由はいずれ語ろう。
丑寅は、今、そのルールを適用することはできなくなった。
その理由は
明々白々 白夜の鴉
身体が受け付けなくなったのだ。
【過去の食べ物を手放す】
ある年、大好物のトロの刺身で寝込んだ。
ある年、中華の油でお腹を壊すようになった。
ある年、牡蠣に当たり死の淵を彷徨い、翌年リベンジしてまた死線を超えそうになった
自然治癒力が減少したに違いない。
ルールの更新やむを得ず。
そこで生まれた朝のルーティンは、勇者が編み出した現在最高の方法である。
1.【白湯を飲む】
効能:便秘知らず
起きたらサーバーからお湯を汲む
→冷ます間に歯を磨く→白湯を飲み、お風呂に入り、体温を上げる
2.【グリーンスムージーを飲む】
効能:ビタミンや酵素の補充
朝のうちに、必要なものを摂取したという安心感
リンゴ、キウイ、バナナ、小松菜でスムージーを作る。
ジューサーではなく、ミキサーで粉砕された繊維までも飲むため、水と氷も追加する。
粉砕された皮も摂取対象のため、無農薬のものを手に入れる。
手に入らなかったときは、ベジウォーターで洗うか諦めて皮を剥く
3.【適当に掃除する】
部屋の真ん中に置き、掃除を開始。
洗濯機のスイッチを入れ、その待ち時間に床をクイックルワイパー的にふきそうじをする
棚を撫でトイレを掃除し、風呂の排水口のゴミをとる。
その合間合間で、スムージーを飲む。
4.【洗濯でウイルスをバスターする】
洗濯物を干し、布団を干す。
5.【レーズントーストと蕗味噌を食す】
※オプションメニュー
効能:蕗はカラダのデトックス効果がある
苦味が身体に効いてる感じがしてあがる
足りなかったらトーストを食べる。
春先に大量に仕込んで、冷凍庫にストックした蕗味噌を使う分だけとりだして、パンに乗せて食す。
6.【無農薬ハーブを食す】
オプションメニュー
効能: 混ぜ物なしのホントの大地の味がする
青虫になった気がする
無農薬ハーブを食す。
グリーンインカオイルと黒胡椒、塩であっさり食べる。
【ルーティンの使い方指南書】
必ず、とか絶対、とかは忘れること。
できないときは気にしない。
ルールで快適になれない時は、ルールの替え時であることを忘れるな。
ルールの目的は、己の快適性である。
縛られたらお終いであると心得よ。