自分がだれだかわからない

どうも丑寅です。 『ジブダレ』のうしとらです。 迷子のウシトラです。 あと30年何をして生きればいいのかわからない第50世代のわたくし丑寅がこの森を脱出するまでの物語です(現在進行形)

11.勇者1986聖なる夜の王様

どうもどうも丑寅です。

50アドベンチャーワールドのウシトラです。

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丑寅は今日も丸腰です。

前代未聞のクリスマスですね。

それぞれの攻略法を探して行きましょう。

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【前回までのあらすじ】

丑寅アドベンチャーワールドの住人。20歳の時に攻略したはずの森が、無限ループしまた眼前に立ちはだかる。

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丑寅は、丸腰裸足で地図なきこの黒き森を抜けることが果たしてできるのか?

身軽に動くため、30年来の相棒の武器を地面に置き、重い装備を捨て、黒き森に入ろうとしたその時、イベント『クリスマス』が発生。

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オレンジかぼちゃが地面に飲み込まれ、森の木々がエセイルミによる煌めく星の木に次々に変わる。

イベント攻略のヒントを見つけるため、過去の川をポロロッカする第2弾。

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丑寅、運命のヒトに会う】

ナゾの幼なじみや文通もどきやひと夏型ニワカ彼氏ではなく、ちゃんとした彼ができたのだ。これがまた素敵なヒトであった。

クリスマスにツリーを作ってくれたのだが、その周りに紙粘土を彩色してたくさん飾りを作ってくれたのだ。

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世の中は手作り派と既製品派にざっくり二分される。

丑寅は圧倒的に既製品派である。

1.性能の安定性

2.清潔

3.一定レベル以上のクオリティ

これらを瞬時に満たすのはやはり既製品だと思うのだ。

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丑寅は、常に自分の周りを『自分好み』の美しいもので固めておくと安定するタイプである。

 

となると『既製品』一択になる。

 

なのに、その手作りオーナメントたちは、素朴でかつ意外やクオリティが高く、何より『彼が私だけの為に作ってくれた』というバイアスがかかっており、かなり21歳の私を有頂天にした。

二人で東京タワー近くのロシア料理を食べに行き、仲良く過ごしたのだ。

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これが人生でいっちばん、分かりやすい幸せを感じたクリスマスであった。

 

時代にまんまと踊らされ、買い物し、お高い美味しいものを食べ、煌めく街のイルミネーションの真ん中で小さな宝石のピアスを貰った、このクリスマスは、丑寅の記憶の中で、目印の光のようなクリスマスであった。

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ツインズデコレーションケーキのクリスマスを幼少期とするならば、このクリスマスがひとつのマイルストーン、キラキラした青春の道しるべ。これを境に、時代も自分も混沌とした、細分化クリスマス時代へ突入していくのである。