29勇者1974ノストラダムスに出会った
どーも丑寅です。
スタートダッシュだけは得意なウシトラです。
むしろフライングが多いうしとらです。
【前回までのあらすじ】
30年前に脱出した暗黒の森の無限ループを丸腰で駆け抜ける勇者ウシトラ。
武器を置き書を捨て服を捨て思い出すら捨てて森を出よ。走れ。
名も無き勇者のノンストップ・アクションムービー。
フランスの予言の書。
これが我が星で流行ったのは1974のことである。
この書との出会いが丑寅の人生を変えたといっていい。
丑寅は恐怖のあまり、眠れなくなった。
特に丑寅を心底震え上がらせたのが
次のくだりだ。
『1999年7の月 空から恐怖の大王アンゴルモアがやってきて人類は滅亡するだろう』
毎晩泣き明かしたあと、丑寅は決心する。
『闘おう』
戦うためには、生き残らねばならない。
生き残るためには、スキルを身につけねばならない。
その日から丑寅の訓練の日々が始まったのである。
28勇者ニュートンを追え
どーも丑寅です。
迷子のウシトラです。
【前回までのあらすじ】
無限ループの暗黒の森を再び攻略する勇者ウシトラ。『かつての書』の中にヒントを探しながらも新たな武器を追いかけ商人と接触。
そこで謎の男の情報を得ることができた。
商人から渡された『歴史は繰り返す』という古い書物をウシトラは紐解いた。
ーーー
17世紀、学位を取得したアイザック・ニュートンが居たロンドンでは、ペストが大流行した。大学も閉鎖され ニュートンは、故郷へと戻る。そして、自由に思考する時間を得て、微分積分、光学・万有引力の法則を発見できたといわれている。
後に、ニュートンは、この期間を「創造的休暇」と呼んだ。
ーーー
そうであったか。
2020年の春ポール・スミスも言ったのだ。
『今こそファッションのスピードややり方を変える時だ』と。
サーが言うんだ、間違いないさー。
世界が変わる、その真ん中に我々はいるのだ。
問題は、リンゴが落ちてきて、拾うだけではダメってことなのだ!!
27勇者の新しい地図
どーも丑寅です。
迷子のウシトラです。
あけましておめでとうございます
迷子にも等しく年は明けるのだ。
SMAPも嵐も解散し、ボウイもプリンスも亡くなった今、羅針盤はどこを指しているのだ!!
【前回までのあらすじ】
20代で脱出したはずの暗黒の森で、またも彷徨うウシトラ。
武器はなく、羅針盤もない。
丸腰で突き進むウシトラの出口はどこだ!!
【復習】
時は疫病が流行った2020年。
丑寅は
1.会社をたたんだ
2.タバコをやめた
3.脂肪をなくした
4.本を処分した
5.服を処分した
6.家具を整理した
7.遺品を整理した
うむ。
いいぞ。身軽になったウシトラは
新しい地図を手に入れるため、街へ向かう。
26.勇者2020Xmasの奇跡
どうも丑寅です。
朝起きたら奇跡が起きてました。
ベッドから1歩も出なくても、誰かに会える素晴らしい時代であることを神に感謝します!
【前回までのあらすじ】
20代で克服した暗黒の森が再び丑寅の前に立ちはだかる。武器を捨て丸腰で、この森を脱出できるのか。
ノンストップ・サーキット・ムービー❗
装備を整え、ファットマン、スモーキングを破ったウシトラは森を走り続ける❗
【しばしの休息】
丑寅は、5年くらいオンラインゲームをやっているのだ。
最初は野良であった。
(どこのグループにも属さないこと)
移動中の暇つぶしであるから、誰かと話したりするのは煩わしく、それでなくてもリアルな世界の人間関係で手一杯だったのだ。
ハンネ(ハンドルネーム)でどこの誰かも分からない人同士でレアモンスターを狩るのが手頃で気軽だったのである。
しかし今や師匠と弟子がいて、寝る前には、誰かと話すのが日課になった。
(詳しくは次号以下にて)
そして、朝目覚めると師匠からLINEが入っていた。
なんやねん。。
ソロクエストで討伐の証のスクショが届いていた。
えー、さすがや。。。
師匠であるタローは高校生の男子である。
すぐ返信する。
すると『このサイトを見てみ』と返事が来る。
防具などの詳しい情報が載っている。
オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛
これは!
素晴らしい!こんな方法があったのか。
こんな情報を惜しげもなく教えてくれる師匠タローに感謝する。
なんて嬉しいクリスマスプレゼントだろう。
これでまた
勇者は攻撃力が10上がった
まだ一日を始めてすらいないのに!
そのままメールをチェックする。
ハーバードだかの誰かが言っていたが
(既に信憑性ゼロw)
朝のメールのチェックは時間のムダ人生の浪費、もっとも今すぐ止めるべき習慣とのことなので、基本5分しか見ない。
捨てるべきDMを惜しげもなく捨て、ボックスを綺麗にして一日を始めるのが好きなのだ。
そこにふたつめのプレゼント。
会計事務所からのメールで、7月に閉めたドラゴン退治株式会社の消費税が還付されるという。
え、マジで?
これは予想外で嬉しいプレゼント。
起き上がる。お腹が空いている。
早くスムージーを飲みたい。
が、そこに到達するまでに超えねばならぬルーティンがあるのだ。
と、そこへ王国からの使者がやってきた。
まだ早いぜベイビー!
何やねん。
オオオオオオ
毎年恒例のパン屋さんからのシュトーレンパンが届いたのだ。
おおっ?!今年は可愛いバッグつきや。
好み。
まだ午前なのに、午後はどんな御加護が我が身に降り注ぐのか、恐ろしくなるウシトラであった。
メリークリスマス!!
Have a wonderful day
25.勇者2020悪魔との契約を切る
どーも丑寅です。
いきつ戻りつこの川なんの川?
まさか三途のじゃあるまいな?寝言は寝ていえ。ウシトラです。
何とか渡ったその先にコブラが口開けて待ってるんじゃないの?
【前回までのあらすじ】
20代で克服した暗黒の森を再び脱出しなければならなくなった第50世代ウシトラの苦難と修行の物語。
ファットマンとの闘いを制したウシトラが次に立ち向かうのは!?
【何度も取り逃してきたオオモノ】
始まりは、24歳であった。
そいつは友のような顔で『ア゙ア゙ア゙』と擦り寄ってきたのだ。
その時から四半世紀超え。
そいつとは切っても切り離せない関係だった。
そいつを介して知り合った仲間もいれば、そいつのお陰で乗り切れた夜もあったのだ。
閉じ込められた箱の中で極限まで追い詰められていた24歳のウシトラは、うっかり、禁断のそいつの手を握ってしまう。
1度結んだ契約は、身体を犯し続け、血管を快感が駆け巡り、二度と陽の光を見られない身体に変えてしまうものであったのだ。
30歳で妊娠し、そいつの顔を見ることさえおぞましくなったというのに、仕事に復帰したとたん、そいつが恋しくなるほどの凄まじい契約魔法であった。
ウシトラが最も恐れていたことは、ファットマンとの闘いが再燃することであった。
そいつ恋しさのあまり、他のヤツらで、なんとか求める心をなだめすかし誤魔化そうとする自分の弱い姿が目に浮かぶ。
大量のケーキや美味しいクッキー、ショートニング、アップルパイ、モンブラン、イチゴパフェが身体を通過する未来が見える。
欲しがれ欲しがれ。耳元で声がささやく。
いかんいかん!
しかし、そんな情けない自分とようやくおサラバするときがきたのである。
きっかけは特にない。
機が熟しただけなのだ。ただ春が巡ってきたからなのだ。
そして丑寅は負けるのが嫌いなだけだ。
意志の力でファットマンを退治したのだ。
今こそ、宿敵『相撲王(スモーキング)』を倒す時が来たのである。
逃げてばかりいたけど、だって勇者だもん。
しかし、勇者は伊達に勇者ではない。
強き者は頭を使わねばならぬ。
己の弱さを知る者、すなわち最強。
よって、ウシトラは隣国に援軍を要請。
3月に到着した援軍とともに、一気にスモーキングの城に攻め入ったのである。
これは敵の姿ではない。援軍チャンピックスである。
副作用を抑える仲間と
呼び寄せた援軍の魔力は強力ゆえに、丁寧な注意書きがある。
万が一間違えた日には、もののけ姫でエボシが早く起こし過ぎた秘密兵器みたいにドロドロになるやもしれぬ。
指示通り援軍を使うのみならず、見よ、このマーカーを。
使役するにあたり、真面目に取り組み手帳に成果を書き記す。このウシトラの姿は、仲間の感銘を呼び、全米が泣いた。世界中から嗚咽が漏れ全ての国王が喪に服したほどである。
丑寅よ、お前はよく頑張った。
2週間援軍のお世話になったものの、3月末には、丑寅は宿敵スモーキングを制したのである。
この闘いにより、ウシトラも多くの傷を負った。
闘いの代償として、頭にいくつもの500円ハゲができたのである。
24.勇者2019再び押し寄せる中年の津波
どーもどーも丑寅です。
迷子のウシトラです。
何色に同化すればイイデスカ?
定番獣『ミドルエイジィ』は繰り返すさざなみの波動攻撃で、ウシトラの身をジワジワ削ってきます。
どーせなら、お腹の脂肪をえぐるように削ってほしいウシトラです。えぐるように打つべし打つべし打つべし❗
【前回までのあらすじ】
それなりに平和に暮らしていた第50世代の丑寅が再び悪夢の暗黒の森を巡る冒険。
20代のスキルはもはや役立たず。
武器を捨て、丸腰で荒野を抜け、飛び込んだ森を攻略するため、『かつての書』から魔法ヨーガを召喚。
新たなスキルを手に入れるため丑寅が次にとった道は?
【脂肪の悪夢】
2年前に退治した怪物『ファットマン』が現れた。再び街を襲う恐怖。体重は増える一方。打つ手なし。
ラバーンは退会してしまっている。他のヨガ導者も街を離れてしまっていた。
何より、勇者は一日おきに出張に行くか、または、泊まりの仕事が多くなり、身動きが取れなくなっていた。
さらに、丑寅は着替えるのが面倒くさくなっていた。
運動しシャワーを浴び髪を乾かし、事務所に戻る全行程3時間。
家に帰ればまた風呂に入るのだ。
人生は何のためにあるのか?
そう考えたウシトラは新たな仲間を召喚することに命運を賭けた。
『書き記す、そなたの食と技の記録と集いの書』を召喚したのである。
入会してみると、ファットマンに挑まんとする勇者が、それも強者が我も我もと詰めかけ、己の技を磨き、日夜、切磋琢磨しているではないか。
おお!!
我もやらん!
10月に始めて順調にファットマンを追い詰め、とうとう2月にはファットマン消滅に成功したのである。
偉大なレコーディングダイエットアプリよ。
永遠なれ。
こうして、勇者ウシトラは再び押し寄せた津波を見事にライディング、その闇に飲み込まれることなく、調伏したのである。
23.勇者2017忍び寄る恐怖『ヨーガ』
ども丑寅です。
最近、思考回路が児嶋だよに似ている気がするウシトラです。
パソコンを壊した時さらにイジって壊すという、事態を前に進んで解決したい児嶋の気持ちがよくわかります。
船酔いする癖に自分のチカラで酔っていないと勘違いし、薬を飲まずに激酔いやらかす児嶋=丑寅の、10年後の自分を助ける為の記録になります。
【前回までのあらすじ】
20代で克服した暗黒の森が30年後再びウシトラの前に立ちはだかる。
40でも同じような森を抜けた。
終わったと思った。
気のせいだった。
繰り返すループを脱出するサーキット・アクションムービー。
第50世代のウシトラは武器を捨て丸腰のまま裸足で森を駆け抜ける。
秘宝を手に入れるため、『かつての書』を開き、困難を乗り越えるスキルを発動する!
【新しい敵】
痩せない。
水を飲んでも太る。
なぜだ。
今までと同じように痩せなくなったことを自覚した2017年の丑寅は、ダイエットを放棄しつつあった。
既に体重は63キロに手をかけていた。
仕事は忙しく、連日徹夜をする日々。
ランチは事務所の向かいのパスタ屋さんで済ませ、夜は肉まんを片手で齧りながらパソコンに向かう。
肉まんのようにムクムクしたお腹があまりにも苦しくなった6月。このままでは夏を迎えられないことを悟った丑寅はヨガ導者ラバーンのドアを叩き、弟子入りする。
【もうどうにも止まらない】
ヨガはせっかちなウシトラには向かなかった。
大量に出る汗。
どうにも止まらない。
そして汗だけではなく、やる気も止まらなくなったのである。
もうどうにも止まらない🎵
毎日通いつめ、時には3コマ受け、ようやく体重が変わり始めた。
全てはヨガ導者の予定に合わせ、行動するようになった。ポーズの研究をし、ウエアを買い揃えた。ホットヨガだけでなく、常温ヨガにも通いヨガ一色になっていった。
そしてある日転機が訪れる。
過信し無理したポーズで、スジを痛めてしまったのである。
そのとき、体重は56キロ。
第一次中年クライシスをぶっちぎったあとのことである。